10.18 桐原勇人★BV Banzai「ポイントシステムを考える」

桐原です。

はっきり言って立場が立場なのですが、
個人的には古来より当たり前のように継続されてきた
ポイントシステムというものについて
少し考えてみたくなりました。

今回の主な論点としてはツアーにおけるチームの評価ということのようですね。
つまり複数大会ある場合にどのチームが最も優れているかを
数値化するということです。
いわゆるランキングやシーディングなどがこれにあたります。

ある大会で優勝すると、そのチームが広く賞賛される。
それはスポーツシーンにおいてごく当然のことで、
その意味では優勝と2位では大違い。
これはその場面で与えた感動なども考えると、
特に目の当たりにした人にとっては当たり前の反応なのかもしれません。

しかし数値というのは感動ではなく
所詮テクニカルな部分を表すものではないでしょうか。
例えばプレーにおいては2位、3位ってそんなにダメチームなの?ってことです。
大抵はそうではありません。
相当頑張ってここまで勝ち上がってきたチームなはずです。
いずれにしてもトーナメントはトーナメントであり、
数十チームのうちの2番目なのですから。

ということはそれでもなお数値として1位と2位に大きな差を設けるというのは
とある一大会の優勝の感激度を表しているものにしか
ならないのではないかと思うのです。
ところがツアーなどは複数大会あるということがミソなのです。
万年2位のチームでもそれだけの実力が無ければずっと2位ではいられません。

あえて例えれば、3大会で1位と5位と9位、
1位と5位と7位、1位と9位と5位
なんていう3チームがいたりしたらこれをどう評価するでしょうか。
逆に数値では少し差がつくでしょうが、
おそらく実力的なこれらのチームの評価は二分どころか三分するでしょう。
さらに言えばどのへんなら2位、2位、2位より偉いのでしょうか?

というのも実はポイントシステムにはもうひとつの観点があります。
実力を評価しようとはしつつも、
参加しない者を評価することはできないということです。
参加しないチームに優勝者ぐらい実力があるからって賞金はあげませんよね。
同じくポイントもあげないということです。

かなり具体的な例えですが、
現状のツアーにおいて1位を3回、2位を1回取っても
ポイントでは3位5回に勝てないのは4大会しか出てないからに他なりません。
もう1回出てれば13位でも並ぶし、9位でも勝てるのです。

ということは数値の差が大きくても小さくても
同じように複数大会して数値を積み上げれば
やはりそれなりの差が出ることになります。

逆に優勝者とそれ以下に差をつくるということは、
ある時点でお互いに参加する必要が
無くなってしまうことがあるわけですから
そもそもツアーとか複数大会の総合評価による
システムへの参加という概念を
覆してしまうのではないでしょうか。

またまた長々とは書きましたが、
結論としてスポーツにおける数値というのは
かなり限定された基準でしかないと思います。
その基準は誰かが強いから
その人が上になるように設定されるのではありません。
あらかじめ決めた数値に順位が反映されるだけでしかないのです。

もちろんそれはあるとき基準として絶対に必要ではありますが、
そもそもスポーツで誰が本当に強いのかを語る
ということだけであれば
そんな数値を見せたところで
誰も納得なんてしないのではないでしょうか。
つまり大いに自分の好みをぶつけ合えばいいのです。


(ビーチバレーバンザイ!#175 桐原 勇人)