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10.3 UPDATE ◆深穴掘・再考 |
深い穴を日本から掘って行くと、 暗闇の向こうにポコンと出たところ つまり地球の裏側ブラジルで、 最初に出くわす人はレオンの様な気がします。 レオン・コーチ、そう、ついこの間まで ビーチ・ウィンズのコーチをやっていたブラジル人、 彼の日本デビューはシドニー五輪前に 佐伯/高橋の日本女子史上最強チームを教え始めた時です。 日本への紹介者は元全日本女子監督・船山氏。 仕事でブラジルに勤務していたこともある船山氏が、 旧友のヌーズマンから紹介されたのが レオンだったと言う話を聞いたことがあります。 そのヌーズマンは今、ブラジル五輪招致委員会の長をしていて こないだ久々にその顔写真と記事を朝日新聞で見た覚えがあります。 僕も何度も来日したヌーズマンさんに 色々なところでお会いした記憶があります。 彼はインドアでも有名人でしたが勿論 僕が会ったのは昔のビーチバレーシーンで、でした。 深い穴を掘っていって2番目に会う人は、ヌーズマンかもしれません。 ずっと昔リオ市がビーチに政策的にビーチバレー・ポールを設置した という話を彼からか連盟初代会長の鵜月さんからか、 聞いた覚えがあります。 さて、レオンに話を戻すと、 佐伯/高橋チームがリオで合宿をしているところに 取材に行ったことがあります。 そう真夏のコパカバーナビーチです。 そこでやっていたレオンの練習を、 記録マニアの僕は詳細も含めてメモしていると だんだんとわかってきたことが1つだけありました。 時間を記録していると、レオンは練習メニューを 「4分毎」に変えていくのです。 とあるディナーの日、レストランでレオンに 「貴方の練習はことごとく4分単位で、それは何か理由が?」 と訊いたことがありますが、「う〜ん」と言って 詳しい説明をしてくれませんでした。 もしかしたらレオン自身も意識していなかったことかもしれません。 今から思い起こすと、レオンもそんなに難しい練習を していた訳ではありません。 ただただ、メニューが豊富だったということは言えます。 つまり、基本と言えども練習メニューは無限にある、 ということだったと思います。 「楽しくて仕方がない」 基本ばかり練習している白鳥選手が、その練習成果が現われて 成績をちゃんと残して行く過程でそう語っていました。 基本練習は決して楽しくないと思いますが、その結果が楽しい。 もしかしたら基本練習自体も楽しい、そういう感じです。 人間は細胞が日々新たになるので、 1週間前の自分と今の自分は細胞的には 全く別人であるというような話を本で読んだことがあります。 細胞が変われば、出来ることも変わる。 つまり、これは出来て当たり前、という基本のことが 自分の体が変わって行くから常に意識していないと永遠ではない ということなんだと思います。 今回「深い穴を掘る」ということをずっと考えていて ここのところがいちばん、こだわりたいところです。 つまり、人間、一度出来たことはいつも それ以降はいつも出来ると思いがちですが 自分の体自身が変わるのだから、 それに伴って毎日毎日繰り返さないと あるいは思い出させないと、あるいは新たに体に教え込まないと 忘れてしまう特徴があるのではないか? だから「基本をとことん追求」していくことで 天下を取れる可能性があるということを、 白鳥、朝日、桐原の3人組は 証明しようとしているのではないでしょうか。 深い穴を掘る、その先に何があるのか? これはあと1年以上かけて注目していっても決して裏切られない そしてとっても意味のあることだと思えてなりません。 賛同される方、どうぞまたお付合いください。 (UPDATE 3488 針谷 和昌) |