10.2 UPDATE ◆第1回大会は1987年





先月、初めて「ラグビーワールドカップ」を見に行きました。
(フランスでの日本戦2試合=対オーストラリア戦、対フィジー戦)
1987年に始まって今回が6回目のワールドカップだそうです。

1987年と言えば、ビーチバレーの世界大会が始まったのもこの年。
「世界選手権」と銘打って行われた大会は
翌88年に第2回大会、そして翌89年には第3回大会兼
ワールドシリーズ89第1戦として行われました。

でも以後この毎年開催方式は継続せずに
97年、男子・女子併せて行われたロサンゼルスの世界選手権が
いつの間にか「世界選手権」第1回大会と数えられることになりました。
そして87〜89年の世界選手権はワールドシリーズ(現ワールドツアー)の
それぞれ単なる1大会に格下げされました。

僕はその3大会いずれも現場へ行ったので
この話になると、つい力が入ってこの説明を何度もしてしまいますが
でもそれが今回の主題ではないので話をラグビーに戻します。

同じ年に世界的な大会がデビューしたラグビーとビーチバレー。
一方はワールドカップサッカー、オリンピックに続く
世界3番目のビッグスポーツイベントに成長し
一方は成長はしていますがそこまでの規模ではありません。

この成長度の差は何か?
簡単に言うと両世界選手権の『時空間』の差だと思います。
先ず『時間』で言えば両競技の歴史の差。
ラグビーの国際連盟=IRBは1886年に創設されたそうですが
ビーチバレーの親競技と言えるバレーボールはその9年後の1895年に
バレーボールという競技自体が誕生しました。
国際連盟=FIVBの創立は1947年でラグビーより60年以上も後になります。
初代会長はフランス人、そして何と
今のアコスタ会長(メキシコ)は84年から会長となって
まだFIVBの会長は創立60年を経て2人!しかいないんですね。

すっかり話が横道に逸れましたが
『時間』の差に加えて、『空間』の差もあります。
サッカーもそうですがラグビーのワールドカップは
開催国(2国にまたがる場合もあります)の各地の競技場で開催される
複数競技場形式です(ビーチバレーもイタリアやフランスの大会で
複数会場のケースもあるようですが)。
そういう空間的広がりが大会のスケール感を拡大しています。

さらには競技の捉え方の差もあるでしょう。
先ほどバレーが親競技と書きましたが
あくまでも子競技であるビーチバレー世界大会への
IF(国際連盟)あるいは役員の方々の力の入れ方が
親競技の場合とではやはり相当違ってくるのではないでしょうか。

時空間の差と意識の差がこの20年間積み重なって
このような今を迎えているのではないかと思います。

 全48試合
 20チーム(国)の参加
 600人の選手
 12都市での開催
 45万人の旅行客
 6千人のボランティア
 40億人の視聴者
 250チャンネルのテレビ放映
 240万人の観客.........

ラグビーワールドカップのプログラムなどに記載される
主催者発表の上記の数字です。
スコットランド、ウェールズ、アイルランドの3協会から始まり
イングランド、そしてフランスやイタリア、さらには
オセアニア各国や南アが台頭して大きくなってきた世界のラグビー。
今回の開催地がフランスであることも含めて
ヨーロッパの人たちのプロモーションの上手さも光っています。

誤解を恐れずに言えば
最初から本気のラグビーと本気で始まらなかったビーチバレー。
つまりビーチバレーには、まだまだ成長の余地が残されていると考えることもできます。
FIVB2代目会長はそんな中でもビーチバレーを大きくしました。
ビーチバレーが半世紀後にどんな位置にあるか?
まだ見ぬ3代目会長の捉え方と手腕に大きく左右されるのではないでしょうか。


(UPDATE 3487 針谷 和昌)