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5.20 UPDATE ◆「ZICO セレソンに自由を」増島みどり |
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ジーコ、川淵三郎、中田英寿の3人が 代表監督、協会会長、代表中心選手として 三位一体で臨むドイツワールドカップ。 将来日本のサッカーの歴史書が書かれるとき その重要な部分に必ず名を連ねるだろうこの3人が 共に闘う最初で最後のワールドカップ。 開幕まであと20日と迫ったそのワールドカップまでに 日本代表を応援する人は必ず読んでおかなければいけない いや読んでおかないとゼッタイに損をする本が 「ジーコ セレソンに自由を」 “日本代表を成熟させた1200日-密着インタビューの記録” (増島みどり/講談社/¥1700) である。 国内外を問わず、練習、試合を始め日本代表を密着取材した 著者の最新かつ最強の、4年間の集大成の1册。 僕が増島さんと初めてお会いしたのはフランスのワールドカップ。 日本代表の第1戦が行われる数時間前のトゥールーズのスタジアム前で アーティストの日比野克彦さんから紹介された。 以来ほぼ毎年何かしらのお仕事をご一緒させていただいているが あれから8年経って3回目のワールドカップを迎えることになる。 最近とある場で僕は彼女を 「スポーツライター日本代表」と紹介したことがあるが 作品の質の高さはもちろん その姿は常に“現場”にあり その姿勢は常に“闘っている”ライターだと感じて まさしく「日本代表」と呼びたくなる人だ。 彼女が川淵三郎、中田英寿の両者にインタビューする時も インタビューする側とされる側の間に、ある種の友情と勝負があるんだと思う。 そしてこの本を読めば、ジーコこそが最も手強いインタビュー相手だ ということがわかる。 数多くのジーコへのインタビュー、準備を含めそれ自体が 時間的にも空間的にも体を使うと共に 知的な面における高度な勝負の場でもあったんだろうという気がする。 その闘いから生まれたものの価値は高い。 ジーコ監督がワールドカップで日本チームをピッチに送りだす時に言うだろう言葉 川淵キャプテンがワールドカップが終わった瞬間にジーコにかけるだろう言葉 中田選手が最後の試合後にジーコに聞くだろう質問 その三者三様のそれぞれ本人が想像するコメントを読んだ時 思わず熱いものがこみ上げてきてしまうのは、僕だけだろうか。 蛇足だが、どこから読んでも引き込まれていってしまうだろうこの本の すべてを読み終わった後に、もう一度プロローグを読んでほしいと僕は思う。 この本と、ワールドカップでの日本代表の闘い振りを見ることで 4年間の壮大な物語は僕らの中で完結するのだろうか。 それは実際、僕らの見方にかかっているのだが 僕自身これから目にすることの意味をちゃんと理解できるかどうか自信はない。 そこを埋めて導いてくれる完結編をまた書いてほしいと期待するのは、 増島さん、甘え過ぎでしょうか? (UPDATE 3090 針谷 和昌) |