3.14 UPDATE ◆嘘だと言ってよWBC

伏線はピッチャーのしきたりにあった。
3-1でリードしたWBC2次リーグ日米戦。
清水投手が出て来て米打線4番の
ロドリゲスを三振に取ったあと
ボールをこねる仕種に対して
(なのかどうかTVを見ていると不明だが)
再三審判が文句をつけて
最後はマウンドに皆集まって注意を受けた格好。
ボールをマウンドでこねてはダメで
それはマウンドの後ろのスペースでやれ、とのことだった。
そのすぐ後に同点2ランをリーに打たれたのは
審判の注意に気をそがれたとしか思えない。
これが審判の意識面でもこの試合のアヤという面でも
伏線としか言い様がない嫌な場面。

このことがその後勝ち越しの西岡のタッチアップをジャッジする主審に
「日本チームは野球を知らないからタッチアップでもミスする」
という意識を醸成したのではないだろうか
(勿論こうやって原因を探していること自体が百歩譲ってのことだ)。

プロと名のつく野球をやっている限り
タッチアップで失敗するなどと言うことは
それこそ100回に1回あるかないかの確率。
それをそばで見ていた2塁塁審、
3塁塁審が米国チームの抗議に問題ないと言っているにも拘わらず
このアメリカのメジャーリーグではなくマイナーリーグの主審が
(メジャー審判とは金銭面で折り合いつかなかったので
 WBCの審判はマイナー審判になったそうだが)
アウトというのは日本のプロ野球が明らかに馬鹿にされているとしか思えない。

試合放棄も辞さないぐらい抗議してくれと思ってテレビを見ていたが
それほど執拗な抗議もしないで諦めた日本チーム。
僕はこの哀しい顛末を見て
「朝6時から起きて3時間近く見ているのにこれが世界最高峰の野球なのか」
「この大会が野球ファンを少しでも増やすためにやっているとしたらそれに反している」
「日本でも米国でも子供達がこれを見ていたら夢を壊す」
「世の中正しくないことも言い放てば通るのか」
と思って本当に怒りを感じてそれ以上テレビを見るのを止めた。
日本はその後ご存知の様にサヨナラ負けを喫した。

それから12時間以上経ち家に帰って来て夕刊を読んでまた怒りが込み上げて来た。
「米国のマルティネス監督から抗議を受けたデビッドソン球審が判定を覆した」とある。
WBCアメリカ代表監督マルティネス、この試合の球審デビッドソン。
判定が覆った時のマルティネス監督のガッツポーズ、
王監督の抗議を居丈高に無視するデビッドソン球審の姿。
彼等の姿はテレビを通じて脳裏に焼き付いている。
この2人は可哀想な人たちかも知れないが、僕は絶対許さない。

野球が残念ながら汚いスポーツであることを、
夢を託すには相応しくないスポーツだと言うことを、
アメリカの野球にそしてメジャーリーグに何の意味があるのかと言うことを、
子供の様な気持ちでWBCを見ていた僕らが馬鹿だと言うことを、
教えてくれた象徴がこの2人だ。

「野球のスタートした国であるアメリカで、
 こういうことがあってはいけないと、私は思う」
そう言った王監督は、今後どんな気持ちでこの大会にのぞむのだろう。
イチローを初めとする日本チームもしかり。
もともとアメリカ野球は汚い野球では?と
野球作家の佐山和夫は新著で問いかけている。
アメリカ野球に夢を求めるのはもともと無理なのか?幻想なのか?

僕ら日本人のスピリットが
これからの新しい世界の野球を創って行くのだと
日本代表チームが言ってくれるか体現してくれるかしなければ
今後のWBCはもとより日本プロ野球を見守って行く力が
僕にはもはや残っていない。
それほど酷い「野球の生死の判定」だった。

メジャーリーグにもはや見る価値がないと知った今
日本野球代表チームの志とそのパフォーマンスに最後の望みを賭けよう。
最後の望みがくだければ、野球ファンを辞めるだけだ。


(UPDATE 3048 針谷 和昌)


※1つのスポーツの存在意義が問われそうな事件があって正直そんな気分ではないが
 前回お約束した「スポーツ博士テスト」Q&A

■バレーボールを示す漢字は?=a.排球
■バレーボールで1人だけ違う色のウエアを着る守備専門選手は?=リベロ