3.8 UPDATE ◆君は翔べるか?




荒川静香の金メダルとそこに行き着く迄の国内群雄割拠の状態。
いまフィギュアスケートは全盛期を迎えていると思う。
その謎に少しでも迫れればと手に取った本が
「君なら翔べる!世界を魅了するトップスケーターたちの素顔」
(佐藤信夫・佐藤久美子/双葉社/1,600円+税)。

この本には先ず、トリノ五輪の随分前から抱いていた疑問
何故フィギュア王国日本が生まれたのか?に応える文章が
旦那さんの信夫さんが語っている部分にある。

「(前略)ミシェル・クワンを育てたコーチ、フランク・キャロルが
 アメリカのメディアにこんなことを話していました。1987年か
 ら1996年までの十年間のうち女子シングルでは六回、1989
 年の伊藤みどり、1991、1992年のクリスティ・ヤマグチ、
 1994年のうちの娘の佐藤有香、1995年のルー・チェン、1
 996年のミッシェル・クワンと、東洋系の選手が世界チャンピオ
 ンになっています。クワンを教えた経験からか、この強さは、やは
 り東洋人の家庭の教育のあり方に違いがあるんだ、と彼は言いきっ
 ていましたね。」

それと奥さんの担当の箇所に
「(前略)昔から好きな曲でもあったんです。
 実は子供のころ、ちょっとだけあの曲で滑ったことがあるんですよ。(後略)」
 この「あの曲」というのが、荒川が金メダルを取った曲で
 パバロッティが開会式で歌った曲でもある「トゥーランドット」..........。
荒川選手は演技しながらこれまでのことを走馬灯の様に思い出していたそうだが、
彼女のコーチである奥さんも同時に子供の頃を思い出していたのではないか。

さらに僕が子供の頃好きだったシューバという選手が、
オーストリア人で、ベアトリクスというファーストネームで、
コンパルソリーの名手だったという紹介があって嬉しかった。

フィギュアには愛があり、アートがある。
「君なら翔べる!」
トリノ五輪後だからこそのお薦めの一冊。


(UPDATE 3044 針谷 和昌)