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2.5 UPDATE ◆BOOKS―アトランタから約十年 |
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「山本昌邦 指南録」(山本昌邦/講談社/1700円+税) 「星屑たち それからのアトランタ組物語」(川端康生/双葉社/1600円+税) 「菊とバット[完全版]」 (ロバート・ホワイティング/松井みどり訳/早川書房/1900円+税) 「サニーサイドアップの仕事術」(峰如之介/山崎祥之監修/日経BP/1500円+税) アトランタ五輪で日本サッカーがブラジルを破った時のコーチであり トルシエ時代の日本代表のコーチでありアテネ五輪は監督としてチームを率い 今期からジュビロ磐田の監督になった山本昌邦。 ジーコの次の日本代表監督を日本人とするなら 岡田監督(横浜FM)と並んで筆頭候補に挙げられる 言わばサッカー指導者のエリートコースを歩んで来た人だと思うが、 350頁以上もあるこの厚い本を意外なほどスラスラと読み進めることができるのは この人の持つ熱情と冷静な判断力のミックス度合が ちょうどいいバランスだからだと思う。 この本とセットで読むと図らずもリンクしてくるのが「星屑たち」。 アトランタ五輪で日本サッカーの新しい扉を開いたスター達が その時代の波に飲み込まれた形でスターダストになってしまった様子が 本人達の回顧談も含めて描かれている。 よく「星屑」などという過激なタイトルを付けたものだと感心するが 著者自身がそのスターダストたちに愛情を抱いているからこそ こうして付けられるタイトルなんだろう。 「サニーサイドアップ」というPR会社が新たに マネジメント事業を構築して来たのはアトランタ五輪後であり そのアトランタ五輪代表選手だった前園や中田との仕事によって その事業の骨格となるノウハウを養って来た訳で、 つまりこの本もある部分上記2册と同時代を語っている部分があって、 そんな3册がほぼ同時に出版されたのはそれこそ時代の要請なのだろうか。 「菊とバット」は1977年に出版された同書に イチローの大リーグ安打新記録など最新の出来事を加えて再刊されたもの。 僕はもともとの「菊とバット」を読んでいるので 今回は加えられた部分のみを取急ぎ読んでみた。 いちばん気になるイチローの部分には 「新記録」の価値をあまり認めない見方がアメリカの マスメディアの中に結構あるということが披露されていて結構ショックだった。 一方、選手やファンからの支持は圧倒的だそうで そこがいちばん肝心なんだと思わず心の中でつぶやいた。 (UPDATE 2771 針谷 和昌) |