6.7 UPDATE ◆男の影の女



ホリー・マクピークが女子ビーチバレーについて語っているニュースが
ちょっと前のビーチバレーデータベースに紹介されている。
彼女が初めてフル参戦した1992年の頃の女子ビーチバレーは
WPVAツアーという名の女子ツアーが開催されていて
男子のAVPと競合する関係にあったが、それは
「男子ツアーの影のようなもの」
だったと言う。

それが変わったのが1998年にAVPが一度崩壊して
AVPの現CEOであるレオナルド・アーマトが建て直しを図り
2001年から女子も含めたAVPツアーとして
男子と女子を同じ賞金額で行うようになった
という推移も紹介されていて、
36歳になった彼女は現在の女子ビーチバレーを
「ツアーの中でビッグチケットになった」
と語っている。

そういう記事を読んであらためて振り返ってみると
まだカーチ・キライが健在だが
AVPを見てもFIVBを見ても
いま「スター」という意味では女子の方が数が多いように思う。
マクピークの言う「男子の影」の時代からみれば
ちょっと想像できなかった状況である。

言っておかなくちゃいけないなと思うのは
これは記事で紹介されているAVPの方策が功を奏したのではなく
先ず始めにFIVBが女子の賞金額を男子と同じにアップして先鞭をつけ
それにAVPが追随したということ。
FIVBに、わが団体は男女平等だぞ、とアピールしたいという
目論見があったとしても、これはFIVBの功績である。

思い返してみればアメリカではマクピークの言う通り
女子は男子の影に隠れていて、観客動員数の差も明らかだった。
ただTVの視聴率は女子の方がいい、とWPVA関係者が言っていた記憶がある。

当時僕はWPVAのオフィスに何回か足を運んだりして
(それ以上にAVPにはよく行ったけれど)
女子ビーチバレーのオーガナイザーたちとコンタクトを取っていたけれど
毎年の様に責任者が代わったりして組織としてもあまり安定していなかった。
それを安定させたことがアーマトのいちばんの功績ではないだろうか。

さて男女に関して日本はどうだろう?
始まりはやはり男子からだったが
人気と世界に通じる実力の面で女子が注目を浴び
1996年アトランタ五輪以来ずっと男子に水を空けて来た。
現在まだ女子への関心の方が高いと思うが
ここへ来て男子への注目度もグングン高まって来た。

もし北京に3大会振りに男女出場を果たし
双方で好成績を残すことができたら
稀に見る男女同じぐらいの人気を持つ新しい時代が
世界に先駆けて日本にやって来るかもしれない。


(UPDATE 2859 針谷 和昌)