12/1 UPDATE ◆スポーツを「読め」




本をバンバン読んだり文章をガンガン書いたり絵をジャンジャン描いたり
っていうのと全く逆の状態に入って1か月くらい経ってしまっただろうか。

何か大きなサイクルというかバイオリズムというかそんなのが巡って来て
自分には珍しく国語と美術に対する指向性が極めて低い状態に陥っている。

で今は人と会ったり話したり食事したりもちろん飲んだりって時間が多く
それでも確か4月頃紹介した名著「マネー・ボール」以来の1册に出会う。

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「脳はなぜ『心』を作ったのか」―「私」の謎を解く受動意識仮説
 前野隆司/筑摩書房/1,900円
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1回読み終えてそのまま続けてもう1度読んだ。
僕の読書体験でこんなことは初めて。
それほどここに書かれていることをちゃんと理解せねばと思った。

内容はスポーツには直接は関係ないけれど
われわれの心の謎を丁寧に解き明かしてくれる。

ところどころに出て来るスポーツの例え話を読むと
著者(慶應大学助教授)とイチローとが話せば
バッティングとカラダとアタマの奥義に行き着きそうな予感がする。


さてシーズン終了した野球関連の書籍はもう少し後に出て来るのだろうか。
少ない最新スポーツ本の中でのお薦め本と個人的に思い入れ深い本はこれ。

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「スポーツを『読む』」―記憶に残るノンフィクション文章讀本
 重松清/集英社新書/700円
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大作家からスポーツライター、芸能人、漫画家や漫画原作者まで
総勢39人のスポーツノンフィクションライターを1人ずつ取り上げている。

台湾往復の飛行機内で読むにはちょうどいいだろうと持って行ったけど
好きな作家や作品がたくさん出て来ることもあり
グイグイ読み進んで往路の2/3あたりのところで読み終わってしまった。

読み終わってから直木賞作家である著者自身の本を
読んだことがないことが気になり出した。
この本は優れたスポーツ本への手引きであると共に
著者の作品への引き金にもなっている。

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「男たちの大リーグ」
 デヴィッド・ハルバースタム/常盤新平 訳/JICC/2,300円
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買ってすぐ立続けに2回連続で読む本もあれば
買ってから12年目にして読み終えた本もある。
以前にも紹介したこの本を先月とうとう読破した。

イチローを見に行ったシアトルにも持って行ったし
レッドソックスの破竹の8連勝中にも読み続けていた。

1949年のヤンキースとレッドソックスの死闘
(最終試合の直接対決で勝ったヤンキースが優勝)
を描いたこの本を読み終えるには
今年は結果的に最も適していた年だったのではないだろうか。
現在は宝島文庫として出ているはず。

(UPDATE 2724 針谷 和昌)